焙煎方法で選ぶ:焙煎機について

 コーヒー豆の焙煎に仕方によって感じられる香りや味わいの個性はさまざまです。日本では大きく「直火式焙煎」「完全熱風式焙煎」「半熱風式焙煎」の3タイプに分けられます。 それぞれ珈琲豆にあたえる熱の種類自体が異なりますので、この点が仕上がりの味わいに影響してくると言われています。

焙煎方法を決める焙煎機の構造

 最初に「焙煎機自体の構造」について簡単にご紹介します。洗濯機にドラム型と縦型があるように、焙煎機にも型があります。ドラム式流動床式です。

 ドラム式はその名の通り、ドラム缶を横にしたような円筒の中に珈琲の生豆を投入し、焦げないようにぐるぐると回転させながら熱を加えていく方式です。

 流動床式とは、珈琲の生豆を入れた焙煎室に強力な熱風を送り込んで、豆が躍るように熱風で攪拌させながら焙煎するスタイルです。こちらは焙煎にかかるコストが高いため、自家焙煎店で導入しているお店は多くありません。

マニアックな焙煎機

 プロバットというメーカーが開発したドラム式の派生型である接線型焙煎機と呼ばれるものです。

 見た目はドラム式焙煎機ですが、ドラム内部にあるシャベルのようなもので珈琲豆を攪拌して、より均一に焼き上げます。 もうひとつが、遠心型焙煎機です。

 このタイプの焙煎機は円錐を逆さにしたような大きな窯があり、そこに珈琲の生豆を投入します。加熱中は窯が回転することで遠心力を加えて豆を攪拌されます。

 このタイプの焙煎機は大量の珈琲豆を非常に早く焙煎することができます。海外ではこのような「焙煎機の構造」の方が重視されることが多いようなのですが、日本では(直火式/熱風式/半熱風式)といった熱の加え方の方が圧倒的に注目されています。

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