その2
珈琲豆の扱い方・品質
大手チェーン、もしくはコンビニコーヒーであっても、最近は非常に稀少価値の高い珈琲を手に入れる機会がありますが、大事なのは焙煎技術と品質管理です。 珈琲豆自体は非常に高品質なものを使用していたとしても、焼く前と焼いた後の珈琲豆の管理、そして使用される珈琲豆が焙煎から日の経っていない新鮮なものであるかが重要です。最高の素材を仕入れて焼き上げられたパンであっても、きめ細やかな原料の管理がなされず、焼いてから数か月も経っているものであれば美味しくは食べられないのと同じです。
珈琲豆は焙煎から数ヶ月が経っているものを摂取してもお腹を壊すことはないため「保存食」と考えられがちですが、それは違います。珈琲豆は生豆時100種、浅煎り時・中煎り時・深煎り時にそれぞれ300種の香りの成分をもつ食品で、「珈琲は生鮮食品」と謳っている自家焙煎店もあるほどです。
焙煎によって美味しさのピークは異なるのですが、長く持っても二週間くらいが限界で、あとは緩やかに風味が減少していきます。そして一定期間時間の経ったものは、あまりカラダにいいとは言えません。品質管理に関しては、大手が自家焙煎店のように細やかに管理するのは困難です。生豆に混入している欠点豆(カビの生えているものや虫食いなどの傷んだ珈琲豆)をいちいち取り除くことは到底かなわないほどの生産量だからです。欠点豆の除去には機械による光センサー除去も可能なので、そういった機械を導入している所であれば一つの安心材料になると思います。
ですが卸された珈琲豆が、自分が注文するまでに一体どのくらいの期間が経過しているのか分かりづらいという点は払拭できません。大手コーヒーチェーン店の珈琲豆はスーパーの一角や駅チカなど、非常に利便性の高い立地にあるのが好印象ですが、一貫して管理された焼きたて新鮮な珈琲豆を手に入れたい場合は、やはり自家焙煎店を訪れるのがおすすめです。