珈琲豆はたとえ同じ品種であっても、生産国の珈琲農園ごとの区画単位の土壌や気候、栽培から収穫後の精製や品質管理よって、全く異なる味わいのものとなります。
カリブ海に浮かぶイスパニョーラ島のスペイン植民地、現在のドミニカ共和国となる地域に珈琲豆が伝えられたのは1735年のことです。18世紀末には砂糖に次ぐ重要な農産物となっていましたが、これら二つの作物の栽培は1791年のハイチ革命まで、奴隷制度による労働によって成り立っていた歴史があります。
ドミニカ共和国は珈琲の国内消費量が多いため、生産量は変動はありませんが輸出量は落ち込み、総生産量のわずか20%ほどだそうです。
味わいは繊細でありながらも濃厚なフルーツの香りを感じさせるものから、チョコレートのような豊かなコクを感じされるものまで、非常に個性的な味わいをもっています。